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2021.04.14
体験談食育0歳1歳2歳3歳4歳

子どもが「食べない」のは理由があった!!料理嫌いママの食育奮闘記

こんにちは。2人の子どもがいるママらいはです。

我が家の子どもたちは「ごはんを食べない子ども」でした。毎日の食事を作るのは大変なのに、作っても食べない…… 家事の中でも料理が一番苦手だった私は、作っても食べない料理を作るのが苦痛で、何度も心がポキポキと音を立て砕け散っていました。

でも、食べないには子どもなりにきちんとした理由があったのです!

これから食べない子どもと、料理が大嫌いな私の食育奮闘記をお話ししたいと思います。

できることなら料理したくない

私はずっと実家暮らしで一人暮らしは未経験。料理は一番の苦手分野です。出来るならば「料理を作らず生活したい」をモットーに生きてきました。でも、長男を出産し育児をしていくなかで、どうしても料理を作る必要性がでてきます。苦手な料理。いかに楽な工程で準備し料理をするかが育児の最重要課題でした。

長男の離乳食がスタート。空回りの日々。

長男が生後7ヶ月頃から離乳食にチャレンジしましたが、10倍粥を一口食べるだけ。それ以外はまったく食べません。栄養面が心配で生後10ヶ月のときからフォローアップミルクを飲ませていました。少しでも食べるものを増やしたく、ミルクが飲めるならミルクシチューを食べられるのではないか?と試してみましたが、これもダメ。何をやっても食べてくれず、私のイライラは募るばかり。

そんな私をみて夫は「フォローアップミルクで栄養はとれているはずだから無理はやめよう、食べれなくても元気なんだから」と声をかけてくれ、私も頑張りすぎるのをやめました。今思えば身長も体重も成長曲線内だったので、焦ることはなかったと思います。しかし初めての子育てで、どうしても他の家庭と比べたり、いろんな食材を食べないと栄養が偏ることが気になってひとりで空回していました。

長男は他の子と違う気がする

長男1歳の頃に次男を妊娠。しかし切迫早産と診断され、長男を母に預けて長期間入院しました。その間、あまりにも食べない長男を見た母も「この子は周りの子と何かが違うかも」と感じていたそうです。

長男とは2ヶ月以上離れて暮らすことになってしまいましたが、無事次男を出産できました。さらにグッドニュースが。母が預かっている間、長男に卵を食べさせたことがきっかけで、卵とじが食べられることがわかったのです。

とはいえ、卵だけでは栄養が偏ると思い、ミキサーで細かく刻んだ人参やほうれん草、海苔、チーズ、シーチキン、カニカマなど具材を変え混ぜアレンジ玉子焼きを作るも一口食べたら吐き出すの繰り返し。

里芋をだしたところ里芋は好んで食べたので、白米、玉子焼き、里芋の煮物が1日3食、半年間続く事もありました。里芋は「ベッタリ」「ヌルヌル」ではなく、「ホクホク」する触感を好みました。

そうやって食材をひとつずつ試しても、食べる日と食べない日があり、何が嫌なのか長男は暴れる日々。この子は本当に他の子と違うのではという思いが強くなっていきます。

次男は小麦アレルギーが発覚

長男の離乳食作りに苦戦している間に、次男の離乳食が始まりました。次男も少し様子がおかしく、

  • 白米はよく食べるけど、パンは一口食べて拒否
  • ホットケーキを食べると吐き出しその後、水分も受け付けなくなる

という特徴がありましたが、発疹が出るなど目に見えた異常はありません。きまぐれだと思い込み、食物アレルギーは一切疑いませんでした。

ところが次男が生後8ヶ月のとき食後に発疹があらわれ、アレルギー専門医を受診したところ小麦、卵白アレルギーと診断されたのです。思ってもいなかった事態にとても驚きました。アレルゲンを口にすると、口腔内に違和感を感じたり、美味しくないと強く感じたりすることがあります。そのため、医師から「吐き出したら無理矢理食べさせないように」と指導されました。

「食べない」年子育児の苦悩

ただでさえ料理が苦手な私が「食わず嫌い+偏食+食物アレルギー」のトリプルコンボ状態で、これ以上子どもの食事と向き合えるはずがありません。小児科で呆然と診断を聞いたのを覚えています。

ここまで子どもの成長のため、苦手な料理でも自分なりに向き合う努力はしましたが、体調が優れず起きられないことが増えます。苦手なことをやり続けたせいなのか、育児ノイローゼ気味になっていたのです。あまりにも食べない子どもたちに夫も悩み苦しみ、そして夫婦ともに心身が限界でした。

手をかけるのだけが食育じゃない!

そんな中、私が体調を崩し子どもの食事を作る気力がわかない朝がありました。食事は包丁を使わない「おにぎり」「野菜ジュース」だけ。お皿も出す気力すらなく、母が100円ショップで買ってくれたキャラクターの紙皿に乗せ、子どもたちには申し訳ない気持ちで目の前に出しました。

ところが、あれだけ毎日食べるのを嫌がっていた子どもたちが、おいしそうにおにぎりを食べ、野菜ジュースを飲んだのです。さらに驚くことに、勢いよくおかわりを要求されました!

なんで?どうして?なにがおきたの?

今までは白いお皿や子供受けしない柄のお皿を使っていたので、キャラクターのお皿が子どもたちにはヒットしたのかもしれません。「こうすれば食べてくれるんだ!」と今までの苦労が報われた気持ちになりました。

長男の「食わず嫌い」の原因は感覚過敏だった

その後、長男2歳半で「食わず嫌い」の原因が発覚します。きっかけは発達相談をしていた心理士に、毎日の食事について話をしたことでした。

感覚過敏は大人が思っている以上につらい

2歳半健診で人見知りや場所見知りの激しさ、癇癪持ちやこだわりの強さ(自分ルールが強い)を話しました。偏食も一緒に相談したところ「感覚過敏」が浮上。食感を楽しむような食品も、感覚過敏の人間にとっては痛みや不快感を感じると保健師さんに教えてもらいました。長男は、人よりも食感や味が不快で食べられないものが多かったのです。

感覚過敏とは?

感覚過敏は、聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚などすべての感覚領域で、さまざまな刺激に対して起こります。ひとつの感覚だけに過敏性がみられる場合もあれば、複数にわたって生じることもあります。

味覚・食感過敏の場合
・味や温度・舌触りなどを口の中で敏感に感じ、食べられないものがある
・特定の触感に対し、砂を噛んだり針で刺されたり、ゴムを噛んでるように感じることがある

などの特徴があります。

引用元:LITALICO 仕事ナビ https://snabi.jp/article/236

原因が分かり安堵感と、今まで長男を理解してあげられず申し訳なかった気持ちが一気に押し寄せてきました。同行した夫も今までの長男の様子と保健師の説明に納得。結局わが家の子どもたちは「偏食」「感覚過敏」「アレルギー」全てに該当する子どもだったのです。

楽は悪ではない。頑張りすぎない

それからは、食事作りで頑張りすぎるのをやめ、子どもと笑顔になれる回数が増えていきました。親も子も楽しく食事をするために、手作りにこだわらず、惣菜やレトルトもどんどん使っています。

相変わらず子どもたちはごはん嫌いで、「いらない!いらない!」と言う毎日。でも少しずつ食事に前向きになってくれ、食事中に笑顔が見えるようになりました。

長男は幼稚園で給食を食べ、次男は小麦アレルギー克服

現在の様子ですが、まず家族で外食に行けるようになりました。子ども達が食に関心がなかった頃には考えられなかったことです。

長男は偏食を減らす為に完全給食の幼稚園を選びました。先生達と一緒に、少しずつ食べられる物を増やすように頑張っています。その成果が出て、食べられるものが増えてきていますし、嫌いなものでもひと口は食べることが増えました。お陰で作っても全く食べずに捨てることがなくなり、作る親の精神的負担も減ってきています。

次男は小麦アレルギーをほぼ克服し、一気に食べられる食品が増えたと同時に食事への興味が見られるようになりました。次男はまだまだ偏食も多く大変ですが、長男と一緒の食事への憧れがあるので食べさせるのも楽になりました。

私も「よく食べる子とわが子の違いを比較して落ち込むこと」や「アレルギーがあるから既製品に頼らず手作りしないといけない」という思い込みが消えました。

食べない子どもたちを克服した今、伝えたいこと

食事は毎日の事なので、毎回どんな料理にするか考え、悩むことが大きなストレスになる思います。負担にならないように決まった食事にするのも1つの手段です。こだわりが強い子どもにとっても同じ食事が安心に繋がり、食へ興味が増えていくと思います。一食で全ての栄養素をとろうと、無理に気張らないことも大切です。

「出した料理を満遍なく食べて欲しい」「栄養があるものを食べて欲しい」など色々考えてしまうのが親心。しかし、子はそんな気持ちより「食べたいから食べる」それだけなんです。

「食べたいから食べる」「食べたくないから食べない」親も子もただ、その事実だけだと思う事が食事をストレスに感じない方法だと考えています。

これを読んで食べない子どもを育てているママが頑張りすぎないで、楽をしても食べれくれたらそれでいいんだよ。ということをお伝えできたら嬉しいです。

では、らいはでした。

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らいは

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らいはです。

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