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2021.03.17
体験談

ビビりな私が出産できた理由 無痛分娩で出産しました(2)

こんにちは。ママライター豆岡ショカです。私の無痛分娩体験記を3回にわたっておおくりしております。

1回目では無痛分娩の出産方法や、バースプラン、出産日を決めるお話をしましたが、2回目では出産当日の朝から硬膜外麻酔のこと、陣痛中の過ごし方についてお話したいと思います。

  1. 出産準備 
  2. 出産当日(麻酔注入〜分娩直前)←今回
  3. 出産当日(分娩〜出産後)

まちに待った出産!破水の音は大きかった……

出産当日の朝。

事前に病院から指定された荷物を持ち、夫が運転する車で病院に向かいました。

8時前には病院に到着し、妊婦健診と同じ診察室の内診台で内診を受けます。でもこれが痛いのなんの。我慢できないくらいの痛さに、なんとか耐えていると

パーーン! 

と大きな音が鳴り響きました。

先生は「今破水させましたからね〜」と冷静にいいますが、あまりにも突然のことで私はパニック。

これが噂に聞く破水の音!? 

想像していたより音が大きいし!!

しかも羊水がでてるのがすごくわかる……!!

あとはもう、処置をされながら呆然と、もし家で破水していたら絶対にパニックになっていただろうな……などと考えていました。

破水後は助産師さんに手際よく準備の説明をされ、お産用の服に着替えてドアを開けたらそこには車椅子が。私の出産した病院では、破水した妊婦さんは車椅子で移動する決まりでした。待合室にいる妊婦さんたちの横を車椅子でとおることになり、かなり恥ずかしかったです。そう思っているうちに、LDR室に通され、お産が始まります。

LDR室ってどんな部屋?リラックスした出産を実現

車椅子で運ばれたのはLDRという部屋でした。

LDRとは、Labor Delivery Recovery(陣痛 出産 回復)の略です。

陣痛の始まりから、出産、出産後までを同じ部屋でくつろいでお過ごしいただけます。
出産の際の負担が少なく、リラックスできる環境で出産に臨むことができます。

よしもとレディースクリニック
よしもとレディースクリニック LDRについて

私の出産した病院は2室のLDRを備えていましたが、お産が重なると、LDRをゆっくり使うことができません。LDR室が足りない時は、ベットだけが置かれた2畳ほどの部屋で待機することもあるのだそうです。その日はお産が少なかったのか、幸い私は最初から最後までLDR室を使うことができました。

部屋に通され、まずはベットに横になります。NST(赤ちゃんの心拍を確認する装置)をつけ、点滴を打たれました。

この点滴の針が普段の点滴の10倍痛い!

万が一輸血が必要になった場合に備えて普段の針より太い針を使用しているとのこと。「痛いけど、ごめんね」と謝りながら助産師さんが説明してくれました。
陣痛促進剤の点滴が投与され始め、尿道カテーテルが挿入されます。麻酔をすると分娩台から動けなくなり、トイレにいけなくなるためです。

ドキドキの硬膜外麻酔

そして、次はいよいよ麻酔です! 私の担当医は、産科医であると同時に麻酔科医でもあるので、安心して任せることができました。

横向きに寝て背中を丸めるよう指示されるのですが、こちらは臨月の妊婦。そんなに簡単にはできません。「そんなのできるか!」と思いながら必死に背中を丸めました(笑)

腰に針を刺す部分に局所麻酔をし、その後、硬膜外麻酔の針を刺します。腰と背中に違和感はありますが、痛みは感じませんでした。硬膜外麻酔は管と繋がっていて、体内に流す麻酔の量を調整できるようになっています。私が出産した病院では、少しでも痛いと感じたら助産師さんを呼び麻酔の量を調整してもらえるシステムだったのでありがたかったです。

待合室で一緒になった無痛分娩経験者ママから、「せっかく無痛分娩するんだから、我慢しないで麻酔はどんどん追加してもらったほうがいいよ!」というアドバイスをもらっていたんです。そのアドバイスに従い、出産本番は遠慮せずに麻酔の追加をお願いすることにしました。
妊婦さん自身が自分でボタンを押して麻酔を追加できる病院もあるようです。

スマホをポチポチ、DVDを見れる余裕

さて、一通り終わり、私と付き添いで来ていた夫はとても暇になりました。

これが無痛分娩!陣痛がないとやることがない

お腹の高い位置に子どもがとどまり、なかなか下りてこなかったため、お産が進むまではすることがありませんでした。無痛分娩なので本来耐えるはずの陣痛の痛みがないのです。普通分娩では考えられないと思いますが、点滴や計測器に繋がれベッドでゴロゴロしているだけ。とても暇でした。

病院で出されるおいしいランチを食べ、スマホをポチポチして、なんならこの状況をTwitterで実況ができるなと思えるくらい余裕(笑)

これで出産をしてると言えるのかな?というくらい、すごくリラックスした状態でした。

出産の思い出は夫婦でDVDを見たこと

昼下がりをLDR室でボーッと過ごすのももったいないので、病院が貸してくれるDVDのリストから3本ほど借りて、2人でLDR室の大きなモニターで見ることにしました。

生まれる直前にDVDを見ていた話を普通分娩で出産した経産婦の方に話すと、そんなに落ち着いていたのが信じられないとよく言われます。本当にそれくらい余裕がありました。少しでも痛くなれば助産師さんにナースコールをして麻酔を追加してもらえます。麻酔が効いてるせいか、痛いと噂の「内診グリグリ」(※)も全く痛くないのです。むしろされている感覚さえもわかりませんでした。

※腟内に指を挿入して触って調べる、腟内の触診の通称。誰が言い始めたのか、最近のメディアや書籍などでこう呼ばれることが多いです。
参考:ムーニーウェブサイト「妊婦の内診・腟鏡診はいつから? 完全ガイド」

出産は急に進む。いきなり子宮口が6cmに

気がつくと午後4時。朝8時に病院についたので約8時間経過していました。

夫が帰宅した途端に進むお産

助産師さんが内診をしにきて「子宮口はまだ開いてないね」と言われ、その後、DVDを見終わったころには午後5時。夫は飼っているペットの様子を見るため一度家に帰ることに。私も立って歩けない以外なんの不自由もないので、「どうぞ〜いってらっしゃ〜い」と送り出し、またDVDの続きを鑑賞することにしました。

40分ほど経った頃、助産師さんが再び内診。すると突如慌てだします。なんといきなり子宮口が6cmまで開いていたのです!!さっきまだだと言っていたのに!
出産がどのように進むかは、誰にもわからないため仕方ないのですが、当時は夫がいない中での急展開に、心細くて仕方がなかったです。

帰宅した夫に電話し状況を説明。慌てた様子ですぐに戻ると言ってくれましたが、立会いは間に合わないんじゃないかと、不安な気持ちでいっぱいでした。

LDR室内は慌ただしくなり人の出入りも激しく、「いよいよ出産が始まるんだな」という緊張感。しかし、私は麻酔によって陣痛の痛みがないので緊張感も特になく、助産師さんに言われるがまま、されるがままの状態でした。

夫が到着。分娩台に乗せられないほど下半身が動かせない。

着々と出産に向けて準備が進む中、夫が病院に到着。「よかった!間に合った!」とホッした気持ちもつかの間、分娩台がお産モードに変形。「じゃあ分娩台の上に足を乗せてください」と助産師さんに言われました。そのとき麻酔がかなり効いており、私の下半身は自分が思ってる以上に自分の意思では動かせないようになっていました。


「足を動かすの無理です」と言うと、助産師さんから無理なの?!という顔をされましたが、「じゃあ私たちで乗せますね」と助産師さんに足を乗せてもらい、分娩台のセットが完了。

あとは子どもが産まれてくるのを待つだけ!

※無痛分娩の効果には個人差があります。
※本記事の内容は個人の見解であります。必ずしもすべての状況に当てはまるとは限りません。必要に応じて医療機関へ相談のうえ、ご自身による適切な判断と責任によって対応いただきますようお願いいたします。

3回目は3月31日更新ついに子どもと対面。最後まで無痛で出産できたのか!乞うご期待!

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この記事を書いた
ライターWRITER

豆岡 ショカ

豆岡 ショカ

6歳男の子のママ。
産後うつとなり、その後精神疾患と診断。福祉系サービス、手当、支援、制度など当事者目線でお伝えしたいです。無痛分娩経験者。

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